難治性着床不全・不育症専門外来開設のご案内:難治性着床不全・不育症の患者様のために

更新日:2018年05月14日

体外受精において、39歳以下のかたで、良好な受精卵(胚)を4回以上移植した場合、80%以上の方が妊娠されるといわれています。従いまして、当院では、形態良好な胚盤胞を4個以上移植しても妊娠しない場合を「難治性(反復)着床不全」としています。一方、2回以上着床後連続して流産する場合を「反復流産」、3回以上連続して流産する場合を「不育症」と呼んでいます。不育症や着床不全の原因検索には限界もありますが、当院では以下の検査を行っております。普段の外来内容に比べ、お話および検査などに時間を要するため難治性着床不全・不育症専門外来を開設することになりました。当院治療中の患者様はもちろん、他院で治療中の患者様も検査が可能です。ご予約いただきますようお願い致します(月曜日の午後3時より5時までです。新規の患者様は1日3人までとします)。検査後の治療に関しましては、経過に応じた採血、処方の追加などがあるため、当院治療中の患者様のみ可能となります。ご了承くださいませ。

着床不全として考えうる原因

  1. 受精卵側の問題 → 着床前遺伝子診断が必要(現在は学会の許可待ちとなっています)
  2. 着床ウィンドウの問題→子宮内膜着床能検査(ERA: igenomix社を介しSpain本国に依頼します)にて診断
  3. 子宮環境の問題→子宮内膜ポリープ、子宮奇形など:子宮鏡にて診断、必要に応じて加療
  4. 受精卵を受け入れる免疫学的問題 → 免疫検査(採血で、Th1/Th2比を検査する)で対応

不育症として考えられる原因

上記1-4に加え、甲状腺機能異常、抗リン脂質抗体症候群、膠原病、血液凝固異常などがあります。

 当院では、様々なアプローチから上記を解析し、着床不全および不育症を改善し、妊娠・出産に導きます。

難治性不妊・不育症に対する免疫抑制剤としてのタクロリムスの使用について

以前から原因が明らかでない体外受精の反復不成功症例・原因不明の不育の患者さまの中には、受精卵・胎児に対する拒絶反応が強いため着床がブロックされたり、着床後流産してしまう可能性が指摘されています。
Th1/Th2比で異常が認められた場合、この拒絶反応を抑えるために免疫細胞(T細胞)の機能を抑制する薬、「タクロリムス」を用いて、母体が胎児を受け入れる力を改善させます。

薬剤の安全性について

このお薬は臓器移植を受けた患者さんに幅広く使われ、移植された後、お薬を内服し続けた状態で妊娠・出産された報告も数多くあり、胎児に対する安全性も明らかとされておりますが、未知の部分も 100%の否定はできません。ご了承ください。

費用について(自費診療となります。以下すべて税込み価格です)

 

・子宮鏡検査 11000円

・ERA検査 当院治療中の患者様に関しては14万円(麻酔使用下に行う場合には別途、全身麻酔代2万円が必要です)。他院で治療中の患者様で、本検査のみご希望のかたは、25万円です。ERAを受ける前に2カ月程度の準備期間が必要となります。また、検査後結果が届くまでに3週間弱かかります。ご了承くださいませ。ERA前後で必要となる超音波検査、処方などは別途費用がかかります。初診時に確認くださいますようお願い致します。

・Th1/2 比採血 26000円

・タクロリムス 1mg(1cap) 750円

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