PFC-FD療法について

患者様のご自身の血液由来成分を用いた治療法です
当院では子宮内膜が十分な暑さにならない方を対象とした子宮内注入と卵巣機能が低下した方を対象とした卵巣内注入を行なっております。

■PFC-FD(Platelet-derived Factor Concentrate Freeze Dry)

PFC-FDは、PRP(多血小板血漿)に含まれる「成長因子」のみを抽出・濃縮し凍結乾燥させたもので、体内の組織修復・治癒などを促す因子濃縮物です。患者様ご自身の血液から抽出した高濃度の血小板に含まれる成長因子を子宮内または卵巣内に注入します。
血小板由来の成長因子は、細胞の成長をうながす物質や免疫にかかわる物質を含むため、着床不全や卵巣機能が改善される可能性があります。自己血小板由来成分濃縮物(PFC-FD)を用いた治療は、不妊治療以外にも整形外科・歯科・皮膚科等、さまざまな分野で使われておりますが、まだまだ確立された治療法ではありません。PFC-FDは感染症検査(HIV,HBV,HCV,梅毒,HTLV-1)で陰性の方のみ作製が可能です。
血液検査の結果によって作製ができない場合は、血液検査費用のみご負担をお願いいたします。(¥15,000) 体調がよくない場合や血液の状態によっては、ごく稀に作製できない場合もあります。その際には再度採血をお願いする場合があります。

■治療の流れ

採血

前腕から静脈血を49ml採血いたします。
採血ご予約可能日時は、
祝日を除く月曜日・火曜日・木曜日の12:00の採血枠のみです。


PFC-FD作製

PEC-FDは、セルソース再生医療センター(特定細胞加工物製造許可施設、厚生労働省認可)に採血した血液を搬送し作製します。採取した血液を専用のチューブと遠心分離機を用いて、遠心分離(遠心力を利用して血液中の成分を分離する方法)し、フィルターを通して不要なものを取り除いた後、凍結乾燥を経て、成長因子のみを濃縮・抽出します。作製には最低3週間ほどいただいております。


注入

・採卵周期(卵巣内注入)
月経5日〜10日目に採卵針を使用し全身麻酔下で卵巣へ注入します。(1〜3本使用)
・移植周期(子宮内注入)
月経10日目頃と12日目頃を目安に2回に分けて移植用カテーテルを使用して子宮内に注入します。(1回につき1本使用)
※月経14日目で子宮内膜を測定します。

■メリット

子宮環境・卵巣機能の改善が期待できます。
また、ご自身の血液由来のものを持ちいるためアレルギー・副作用のリスクが少ないです。
室温長期保存をすることができるので治療スケジュールに合わせて柔軟に対応可能です。



■デメリット

PFC-FDは、治療を受ける本人(あなた)の血液を使います。他人の組織を移植する場合に持ちいる免疫制御剤を使う事がないため、この免疫抑制剤による封鎖用の心配はありません。採血のために静脈内に注射針を刺す行為が必要となりますので、採血したところに一時的な腫れ、皮下出血を伴うことがあります。
また、採血でごく稀に気分不良、吐き気、めまいを生じる場合があります。これらの症状がおきた場合には最善の処置を行います。
全ての方に効果があるとは限らず、胚移植まで至らない場合もあります。不妊治療の成否は様々な要因が関わっているため、この治療だけで不妊治療の成否を判断することはできません。
作製したPFC-FDが規格を満たされない場合や、作製途中で発生した問題により作製が完了しなかった場合など、採血を行ったにもかかわらず、治療ができない場合があります。

■費用

PFC-FD作製/ 220,000円(税込)

  • この治療は自由診療です。
    ※感染症検査陽性の場合は、FC-FDは作成できませんが、
    感染症検査費用として15,000円(税込)のみお支払いいただきます。

経膣超音波下卵巣内注入/ 110,000円(税込)

  • ※エコー、再診料、全身麻酔代金等が別途発生します。

腹腔鏡下卵巣内注入/ 187,000円(税込)

  • ※慈誠会病院で2泊3日入院のため、保険診療下の12万円程度の手術金額が慈誠会病院で別途発生します。

子宮内注入/ 27,500円(税込)

  • ※エコー、再診料等が別途発生

■その他留意点

・採血後のキャンセルは不可です。
・採血から加工に3週間を要します。使用期限は6ヶ月です。
・作製したPFC-FDは患者様ご自身で保管いただきます。