診療について

治療成績について

2020年度の治療成績です。
毎月行っているHART合同カンファレンスでの新しい知見も活かし、卵巣機能低下症例における卵巣刺激法の工夫による良質胚の獲得、また、新規の移植法により、35歳以下では、胚盤胞移植1回での妊娠率は67.5%と2019年度と変わらず驚異的な妊娠率でした!また、PIEZO-ICSIの併用により、ICSIの受精率は83.2%と高く、40歳以上におきましても80%と良好な結果でした。
今後も最新の知識および技術を導入し、少しでも妊娠率を向上できるよう努力したいと思います。

■ 2020年度治療成績(2020年1月〜12月)

治療別(IVF・ICSI)胚盤胞到達率

治療別(IVF・ICSI)胚盤胞到達率
一般に30%といわれる胚盤胞到達率。
当クリニックのデータは右表の通り、これを大きく上回っています。大切な受精卵が心地よく育つように、培養室自体の加湿などをはじめ、常に理想的な培養環境を整えております。

新鮮胚を用いた胚移植あたりの妊娠率

全胚凍結を希望されなかった方に新鮮胚移植を行った結果、69周期中21例(30.4%)で妊娠を認めました。2015年の日本産科婦人科学会が発表しているデータbookでは20%前後であり、上回る結果が得られました。双胎妊娠は、単一胚移植を遵守した結果、新鮮胚移植後には認めませんでした。

年齢層別凍結融解胚移植あたりの妊娠率 ※(≧③BB)

一般施設での体外受精成功率は、凍結胚を用いた場合でも、移植あたりの妊娠率は34.2%といわれています(日本産科婦人科学会 2013年7月)。当クリニックでは、胎盤胞培養後、凍結胚が可能であった場合、34歳以下で67.5%、35〜39歳50.8%、40歳以上でも34.8%と高い妊娠率が得られております。特に難治性症例(反復不成功症例)の場合、常に自然での妊娠機序を探究し、新規培養技術を含め、最先端生殖医療技術を習得した上で、患者さん固有にカスタマイズする必要があります。どの年齢の方でも、良好胎盤胞が得られれば、ガラス化保存を行います。本年度、融解胚移植により双胎妊娠を6例、子宮外妊娠を1例認めました。一方、出血・感染などの合併症は現在のところ1例も認めておりません。

※融解胚移植あたりの胎嚢妊娠率(%)胚はガードナー分類の③BB以上とする