診療について

治療成績について

2017年度の治療成績です。
毎月行っているHART合同カンファレンスでの新しい知見も活かし、卵巣機能低下症例における卵巣刺激法の工夫による良質胚の獲得、また、新規の移植法により、39歳以下では、胚盤胞移植1回での妊娠率は65.7%と驚異的な妊娠率となりました!当クリニックを信じて通ってくださった患者さんと喜びを分かち合いました。今後も最新の知識および技術を導入し、少しでも妊娠率を向上できるよう努力したいと思います。

■ 2017年度治療成績(2017年1月?12月)

治療別(IVF・ICSI)胚盤胞到達率

治療別(IVF・ICSI)胚盤胞到達率
一般に30%といわれる胚盤胞到達率。
当クリニックのデータはこれを大きく上回っています。大切な受精卵が心地よく育つように、培養室自体の加湿などをはじめ、常に理想的な培養環境を整えております。

胚移植あたりの妊娠率(%)

通常の受精方法であるconventional IVF症例では、全胚凍結を希望されなかった方に新鮮胚移植を行った結果、39歳以下で15周期中7例(移植あたり46.7%)、40歳以上で7周期中2例(移植あたり28.5%)、全体として22周期中9例(41.0%)で妊娠を認めました。2015年の日本産科婦人科学会が発表しているデータbookでは20%前後であり、それを上回っております。顕微受精症例では、39歳以下で27周期中7例(移植あたり25.9%)、40歳以上で28周期中3例(移植あたり10.7%)、全体として55周期中10例(18.2%)で妊娠を認めました。双胎妊娠は、単一胚移植を遵守した結果、新鮮胚移植後には認めませんでした。
※移植あたりの胎嚢確認による妊娠率

年齢層別凍結胚移植状況

一般施設での体外受精成功率は、凍結胚を用いた場合でも、移植あたりの妊娠率は34.2%といわれています(日本産科婦人科学会 2013年7月)。当クリニックでは、胎盤胞培養後、凍結胚が可能であった場合、39歳以下で65.7%、40歳以上でも46.8%と高い妊娠率が得られております。特に難治性症例(反復不成功症例)の場合、常に自然での妊娠機序を探究し、新規培養技術を含め、最先端生殖医療技術を習得した上で、患者さん固有にカスタマイズする必要があります。どの年齢の方でも、良好胎盤胞が得られれば、ガラス化保存を行います。融解胚移植後、39歳以下で65.7%、40歳以上で46.8%と高い妊娠率が得られます。本年度、融解胚移植により双胎妊娠を10例、子宮外妊娠を1例認めました。一方、出血・感染などの合併症は現在のところ1例も認めておりません。
※ガラス化凍結胚盤胞を融解移植した場合の移植あたりの胎嚢確認による妊娠率